独自ドメインEC(ネットショップ)とECモールのメリット・デメリット

独自ドメインEC(ネットショップ)とECモールのメリット・デメリット

私たちピュアプラスは、独自ドメインのECサイト(ネットショップ)を得意としている会社です。
そのため楽天・YAHOO・AmazonなどのECモールでは出店しているけど、独自ドメインサイトを持っていないという方からよくご相談をいただきます。

そんな方々は口を揃えて言うのが、「〇天は諸経費や広告費が高すぎて利益がでない。」「〇天に振り回されている」(笑)。
もちろん高利益率な店舗もありますが、少なからずモール店舗様はそういった想いはあるようです。

そこで今回は
「ECモールが本当に諸経費が高いのか?」
「独自ドメインサイトの方は天国なのか?」

独自ドメインとECモール(楽天・YAHOO・Amazonのモール)についてまとめてみたいと思います。

ECモールとは?

ECモールとは?

ECモールとは、楽天・YAHOOやAmazonなどのことを指します。*他にも無数にあります。
システムはECモールが提供し、システム利用料・手数料を払い出店します。
ドメインはECモールのサブドメインで運用します。
例)https://item.rakuten.co.jp/(店舗名)/

リアル店舗で例えると、イオンなどのショッピングモールに出店するイメージになります。

独自ドメインECサイトとは?

独自でドメイン( 例:pureplus.biz)を取得して、そのドメイン内でネットショップを立ち上げます。
サイトを立ち上げるイニシャル(初期費用)は高いですが、手数料はECモールと比べ安くなります。

リアルで例えると、土地を探し、店舗を構えるイメージです。

独自ドメインサイトとECモールの手数料の違い

まずはよく質問をいただく手数料について、主要ECモール3社と独自ドメインを比較してみます。
*手数料はあくまで仮定なので実際とは多少異なります、詳しい金額は各モールにお問合せください。

手数料例)月商500万の場合
楽天 https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/スタンダードプラン
手数料 431,000円+5万
Yahooショッピングhttps://business-ec.yahoo.co.jp/shopping/cost/手数料 281,019円
Amazonhttps://sell.amazon.co.jp/pricing?ref_=sdjp_pricing_n
マーケットプレイス利用料
4900円もしくは1点につき100円の成約料
+
販売手数料 8%~15%
手数料 50万円
*一律10%として計算しています。
独自ドメインドメイン100円程度/月 + サーバー費用 1000円程度/月手数料 1100円
*クレジットカード決済などの
決済サービスを使う場合は
使った分の2~4%ほどかかります。

*2019.3月時点の計算です

ECモールは、売り上げがあがると比例関係で手数料が上がります
独自ドメインは、売り上げがあがっても費用は変わりません
*製作会社によっては月額でメンテナンス費用と称して発生する場合があるのでご注意ください。

ただし、これには広告費は含まれていませんので、独自ドメインもECモールもプラスで広告費がかかります。
*広告費に関しては、かけずに運用することもできますが、ほとんどの場合、広告をかけたほうがよいです。

手数料の観点から見ると、どうしても独自ドメインでやりたくなりますが、すべての方にとって独自ドメインがいいというわけではありません。

続いて、ECモールと独自ドメインのそれぞれのメリット・デメリットを見ていきたいと思います。

ECモールのメリット・デメリット

メリット

いくらいい商品があっても、集客できなければ売れるものも売れません。
ECモールは店舗と同様に、そもそもECモール自体に集客力があります。

更に、買い物に特化しているので、購入モチベーションが高いお客様が多いです。

システムはモールが準備しているので、手軽に店舗をオープンできます。

デメリット

固定費が独自ドメインに比べると高いです。
また、システムはモールが準備しているため、独自ドメインだったらできる詳しい分析ができないため、施策の効果がわかりにくいです。

独自ドメインECサイトのメリット・デメリット

メリット

一般的にモールに比べ、固定費は安くなります。*仕様によって高くなる場合もある。
また、システム自体は、好きなものから選んだり、独自で開発することができ、細かい分析ができます。
サイト・ドメインが自分の持ち物になるので、サイトを育てると資産になりるのも大きなメリット。

デメリット

なにもないまっさらな土地と同じなので、店舗(サイト)を立てる必要があります。
購入できるシステムを入れたり、デザインを整えたりする必要があるため、イニシャルコスト(初期費用)がECモールに比べ、高くなります。
*初期費用は仕様によってかなり幅があります、頼む場合は安くても30万~になると思います。

独自ドメインはひと気のないところに店舗を構えるようなものなので、集客が難しいです。

独自ドメインサイトとECモールのメリットデメリットのまとめ

モール独自ドメイン
メリット・集客力がある
・サイト立ち上げが簡単
・イニシャルコストが安い
・固定費が安い
・独自のサービス・システムが導入できる
・詳細な分析ができる
・サイトが資産になります
デメリット・固定費が高い
・分析ができない
・カスタマイズできないの運用が手間
・システムや諸費用が急に変更にする
・サイト立ち上げに専門知識がいる
・集客が難しい
・イニシャルコストが高い

それぞれにメリット・デメリットがありますので、状況によって使い分けていただければと思います。

当店でのおすすめは、
スタートアップなどの場合は、楽天等のECモールでスモールで始め、
売上があがって来たら、独自ドメインを立ち上げるというのがいいと考えています。

多店舗展開したほうがいい?

最後にもう一つよく聞かれる質問が
「ECモールをやっているのですが、独自ドメインは必要ですか?」
という質問です。

同じようなサイト・商品のサイトを独自ドメインとECモールで作っても意味がないのではないかと思われている方がいるようです。

結論から言うと、多くの場合やったほうがいいです。

実際に成功している店舗は、主要ECモール・独自ドメインと複数店舗をもっています。
しかも、ほぼ一緒な商品・サイトデザインで運営しています。

店舗運営がうまく行っている場合、アクセスできていない層に接触することだけで、売り上げを積み上げることが可能です。

ただし、すでに運営している店舗がうまくいっている場合です。
うまく行っていない店舗を同様に多店舗したからと言ってうまく行くわけはありません。

まずは、主要ECモールでの多店舗展開をオススメする理由

ECモールはそれぞれ、ポイントや会員サービスを行っています。

  • YHAOOであればTポイント
  • 楽天であれば楽天ポイント
  • AmazonであればAmazon prime

これらのサービスによって各モールはコアな顧客を抱えています。
そういった方は、そのモール内で買えるものしか購入しない傾向が高いので、それぞれのモールに出店することによって、接触できなかった層に接触できます。

モールへの出店は、初期費用をあまりかけずに簡単に店舗を立ち上げることができますし、固定費は売上に対する出来高なので、イニシャルが安くすみます。

また、各モールの受注や在庫を共通で管理できるソフトも充実しているため、
店舗展開しやすいというメリットがあります。

独自ドメインはやるべき?

ECモールでは自分のサイトをモール内で広告を出し露出することができますが、モール外の検索エンジン上や他のサイトに意図した形で広告を打つのが難しいです。
検索エンジンの上位を狙うのも、独自ドメインより難易度が高いです。

つまりECモールの場合は、ECモール内のお客さんにしか接触しずらい状況にあります。

その点、独自ドメインは極端に言うどこにでも広告をだせますし、ECモールに比べ検索エンジン上位を狙うことが可能です。

つまり、ECモールでは接触できない人に接触することができるのです。

それぞれ、抱えてるお客さんの層が違うので、すでにモールで売上が上がっている場合、自社サイトでもうまくいくことになります。

ただし、独自ドメインの場合、モール運営とはシステムや広告など、別のスキルが必要になるので、最善のパートナーを見つけることが重要だと思います。