Yahoo!スポンサードサーチの自動入札を活用していますか?
個人的な印象では「Google広告では自動入札を活用しているけれど、Yahoo!では・・・」という方が多いように感じます。
ただ、Yahoo!スポンサードサーチでもアカウント構成を整えれば自動入札で大きく成果を伸ばすことは可能です。
そこで今回は、Yahoo!スポンサードサーチの自動入札「コンバージョン単価の目標値」を導入した事例をご紹介します。
Yahoo!スポンサードサーチ「コンバージョン単価の目標値」を利用する前と後
グラフは、特定のアイテム(インテリア関連)を配信しているキャンペーンのROAS推移です。
2018年10月までは手動入札で運用を行っていましたが、2018年11月から手動入札から自動入札へ切り替え
ROAS250%前後だったものが700%程度まで改善されました。(売上は載せてませんが、売上もROASと同じような形で伸びました)
アイテムの特性上、年末&3月に向けて需要が増すという外部要因もありますが
手動入札で行っていた10月に比べ高い安定してROASを維持することに成功しています。
活用した自動入札タイプは、先に申し上げた通り「コンバージョン単価の目標値」です。
Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ:自動入札タイプ「コンバージョン単価の目標値」
「広告費用対効果の目標値」という選択もありましたが、
「広告費用対効果の目標値」の推奨コンバージョン数(過去30日以内に30件以上)に達しなかったため「コンバージョン単価の目標値」を活用しました。
Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ:自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」
「コンバージョン単価の目標値」の設定条件
コンバージョン測定を設定している
※コンバージョン測定を設定していれば、該当のキャンペーンにコンバージョン数が発生している必要はありません。「広告費用対効果の目標値」の設定条件
1.キャンペーンの入札方法が「個別クリック単価」「個別クリック単価(拡張クリック単価)」のいずれかとなっている(キャンペーンに自動入札設定をつけていない)
2.キャンペーンの配信設定がオンになっている
3.設定するキャンペーンにおいて、コンバージョン数が過去30日間に15件以上発生している(30件以上を推奨)
4.過去30日間に、一定のコンバージョン測定による売り上げが発生しているYahoo!プロモーション広告 ヘルプ:自動入札タイプ「コンバージョン単価の目標値」および「広告費用対効果の目標値」の設定条件について
自動入札を実施する前に行ったこと①
コンバージョン(商品の購入)に、マイクロコンバージョンとして「カート訪問」を追加しました。
自動入札タイプ「コンバージョン単価の目標値」にはコンバージョン数の閾値は特にありませんので、マイクロコンバージョンを設定しなくても問題ありませんでした。
しかし、上述通り 自動入札タイプ「広告費用対効果の目標値」では、
設定するキャンペーンにおいてコンバージョン数が過去30日間に15件以上(30件以上を推奨)が必要であり、
タイプは違えど
「コンバージョンが多いのに越したことは無い・・・!」
と判断しマイクロコンバージョンを追加しました。
(初動である11月のROASが良くなかった要因の一つとして、学習期間ということと併せてコンバージョン数が少なかったことも考えられます)
自動入札を実施する前に行ったこと②
キーワード毎の掲載結果に基づき、1キャンペーンから2キャンペーンに分けました。
今回の場合は、部分一致の掲載結果が悪かったため、部分一致とそれ以外のマッチタイプでキャンペーンを分けました。
キャンペーンで分けた理由は、短期的なCPA高騰を許容することができず、部分一致は手動入札で配信したかったためです。
※部分一致×自動入札もデータが蓄積されればいずれパフォーマンスが良化するとは思いますが短期的にはCPAが高騰する恐れがあると判断しました。
※上で紹介したROAS推移のグラフは、部分一致のみのキャンペーンもデータに含まれています。
自動入札を実施する前に行ったこと③
「コンバージョン単価の目標値」で上限CPCを設定しました。
Yahoo!に限らず、自動入札でよくある失敗例の一つに「平均CPC高騰によるCPA悪化」があります。
自動入札は「結果が出れば手段は問わないでくれ!」といったような感じなので、入札調整に躊躇がなく、平均CPCが自動入札導入前の数倍になることもザラにあります。
勿論、データを蓄積していくことで平均CPCも下がっていきますが、短期間でパフォーマンスを改善することが重要だったため
今回は過去の掲載結果のCPCを参考に上限CPCを設定して配信を実施ました。
まとめ
現段階のYahoo!スポンサードサーチではこの設定で結果が出ました。
もしご紹介した事例と似たアカウント構成であれば、自動入札を活用することでROASの改善が期待できるかもしれません。
ただ、今後も自動入札は進化していくので、本記事はあくまで一例として捉え、個々人で日々試行錯誤することをお勧めします。