人材不足を解決する組織シリーズ5回目の記事です。
前回までは、作業効率化・自動化について「技術的な解説を一切おこなわずに、なぜ必要なのか重要なのか」を書かせていただきました。
まだご覧になっていない方は、ぜひ第1回から読んでみてください。
「課題はわかっているが、どうやって解決していいかわからない」という方がぜひ弊社までお問い合わせくださいませ。
組織内問題解決のプロとしてヒアリングとご提案させていただきます。
さて今回は人材不足を引きおこすマニュアル IT人材編です。
シリーズ記事最後のネタとして、このブラックジョークにあなたがほくそ笑んでいただければ幸いです。
32ビットOSを使わせる
新しく組織に加わったIT人材にはもれなく32ビットOS搭載のPCを配備しましょう。
いつの日か「32ビットOSから64ビットOSに変更できませんか?」と相談が来ると思います。
その時は「あなたにそんなリソースが使いこなせるのか」と答えましょう。
そうすれば、何かを察し無言で席に戻っていくでしょう。
ソフトウェアをインストールさせるな
当然のことながら、各PCの管理者権限を不用意に与えてはいけません。
情報漏えいなどのセキュリティリスクは、ソフトウェアの脆弱性が原因になることがあるからです。
いつの日か「〇〇(ソフトウェア名)のインストールをいただけませんか?」と相談が来ると思います。
その時はどんな用途で利用したいのかなどを確認せずJVN iPediaでソフトウェア名を検索すれば何かしらの脆弱性情報が表示されるので「こんなにも脆弱性情報が上がっているソフトウェアをインストールしてなにかあったら誰が責任をとる」と答えましょう。
そうすれば、天井を呆然と見つめ席に戻っていくでしょう。
モニターは20インチを1枚支給
最近はPCモニターも安くなってきましたが、モニターが大きいとデスクの大きさも必要になりますのでモニターサイズは20インチで十分です。
PC1台ごとに20インチモニターを1枚支給しましょう。
いつの日か「デュアルにしたいのでモニターをもう1枚支給いただけますか?」と相談が来ると思います。
その時は「モニターを追加するにはコストがかかる。その費用対効果がわかるような提案資料を提出しろ」と答えましょう。
そうすれば、遠い目をして席に戻っていくでしょう。
検証環境を用意するな
サーバには維持費がかかります。無駄なサーバは1台としてあってはなりません。
よって検証サーバをコストをかけるなどもってのほかです。
いつの日か「テストしたいので検証サーバを作ってほしい」と相談が来ると思います。
その時は「前提として失敗しなければ検証サーバは必要ない。そして失敗しないようにするのが君の仕事だろう」と答えましょう。
そうすれば、虚空を見つめ無言で席に戻っていくでしょう。
ドキュメントをつくるな
ソフトウェアやWeb開発に携わる人間はQuality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)を重要視します。
そしてドキュメントよりも動くソフトウェアを優先させるべきであり、ドキュメント作成は品質やコスト、納期を悪化させます。
よって用途に関係なく一切のドキュメントを作成する必要はありません。
いつの日か「この案件の仕様書などのドキュメントはありませんか」と相談が来ると思います。
その時は「そのようなドキュメントなど1つもない。君が環境やソースを読み取って理解すればいいだろう」と答えましょう。
そうすれば、うつむきながら席に戻っていくでしょう。
さいごに
「呆れてものも言えない」とはこのことですね。
書きながらつくづく思いましたが、こういう組織が1日でも早くなくなればいいなと思います。
最近ではIT人材の「質」が重要視されています。
また質の高い人材は、組織の文化や風土を重要視するそうです。
あなたの組織の文化や風土が醸成されて、素晴らしい組織になっていくなにかの参考になっていただければ幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
それでは最後になりましたが、2020年も株式会社PUREPLUSをよろしくお願いいたします!
最も優秀な人材が20人いなくなったら、マイクロソフトは鼻もひっかけられないつまらない会社になる。
ビル・ゲイツ